241: おさかなくわえた名無しさん 2013/02/07(木) 19:36:06.90 ID:emXRrHpr

山道で当て逃げされて崖下で2日間過ごしたのが修羅場。

趣味が写真でレトロバイクに乗って山頂までの山道をゆっくり走っていたら
カーブを曲がりきれなかったスポーツカーと接触。 
(後に走り屋と判明)

激しくぶつかった訳じゃなかったけど、ハンドル取られて転倒して、
バイクと一緒にガードレールの下を通過して崖下に落ちた。 

幸運にも滑り落ちた感じだったので死にはしなかったが、
右足骨折と左足の指に左腕を骨折した。
20m近い崖を登れるわけもなく、接触した車が通報するだろうと痛みに耐えた。
ところが10分20分しても誰も来ないし、大丈夫かという声も聞こえない。
何度か大声で叫んだけど誰も来ない。

痛みに耐えながら一緒に落ちたバイクの元へ這って、
荷物入れみたらカメラも携帯も壊れていた。
この時になって初めてやばいと思い始めた。
初夏なので死にはしないと思ったけど、夜間の冷えによっては低体温になるかもと考え、
這いまわって草を山盛りにして簡易ベットを作った。

その時既に日が落ちてきてかなり危険な状況になりつつあると感じていた。
夜はとにかく寒かった。不思議と痛みは引いていたがとにかく寒い。
ボロボロになったリュックに足を突っ込み、体の上に草を乗せて耐えた。

車が通るたびに助けを求める叫びを上げたが誰も気づいてくれなかった。
そのまま一夜を過ごした。

いつの間にか寝てしまい、起きたら酷い激痛が体中を襲った。
指を一本でも動かすだけで体中に痛みが走った。

当時は怪我の知識があまりなかったので内蔵やってんじゃないかとか思い始めてた。
この時に死ぬということを明確に考え始めた。

ただ、声を上げるのでさえ激痛が走り、骨折した箇所がドス黒く変色し始め、
早く救出されないとガチで死ぬと思い誰かに知らせる方法を考え始めた。

でも、携帯もカメラのフラッシュも壊れているし、
バイクのホーンはめちゃくちゃに壊れていて音も出なかった。

次第に汗が止まらなくなり、死ぬって言葉が頭の中でいっぱいになった。
その時、ふと考えついたのが狼煙。なんで思いついたのかは今でも分からない。
煙なら誰かが気づくと当たりを見回すも日陰で枯れ木など全くない状態。
そこで目についたのがバイク。

既にガソリンは漏れ出していたし、爆発して死んでもいいやと
無事だったライターで着火し盛大に燃やした。