140: ◆cQb61W97kg 2014/02/15(土) 23:36:27.27 P
最大じゃないかもしれないが、記憶の中の最初の修羅場だと思う。 

幼稚園のころ、細かい経緯は忘れたけど 
リカちゃんの着せ替え服のミニカタログを持っていて、ひとりで眺めてるのが好きだった。 
正式に何というのかわからないけど、リカちゃん人形を買ったら箱の中に入ってるような 
カラー写真でワンピースとかドレスとか印刷してある、ジャバラ折りになってる小さい紙。 
(私はリカちゃん人形は持ってない) 

ある日、寝坊して私が幼稚園に行くまでにお弁当が用意できなかった母が 
あとからお弁当を届けに来た。 
料理の本に「子供が喜ぶおべんとう」として紹介されていたロールサンドというものだと思う。 
耳を落としたサンドイッチ用パンにジャムを塗って、端から筒状に巻いて、ラップで包んで 
端っこをモールで縛ってある。 

そのロールサンドの外側に、私がしばしば眺めていたリカちゃん人形のミニカタログが 
細長く切られて、巻き付けられていた。 
すでにジャムで汚れていたて、捨てるしかなかった。 

人形もドレスも買い与えられることもないカタログを 
私がいつも物欲しそうに眺めてたのが、母には大いに気に入らなかったのだと思う。 
欲しいと言った事はない。眺めるだけで私は充分だったのに。 
母に愛されておらず、むしろ嫌われていると感じた一番最初のエピソードです。