91: 1/2 2012/05/08(火) 00:07:02
 
大学二年の春休みにバイクで国道を走っていたら、
対向車線に右折待ちで止まっていた軽自動車が最悪のタイミングで右折してきた。 
いわゆる右直事故って奴で、こちらは急ブレーキかけたせいで後輪がロックして横転、

そのまま道路を滑って軽自動車の左横に激突した。

車とバイクに挟まれなかったが、ぶつかった衝撃がかなりのもので強く背中を打って息が止まった。
背中を打って息が止まるというのはそれまで体験したことがあったが、
今回のはちょっと我慢したくらいじゃ回復しない、というか息を吸いたくても吸えなかった。
自分でも正直「このまま息ができなければ死ぬ」と思っていたが、どうやっても激痛で吸えない。
なんか、もう苦しくて苦しくて体をビクビク動かすしかなかったんだが、

その最中にふと自分を見下ろしているのが事故相手の運転者。


自分と同じくらいの年齢の女性で同乗者と一緒に車から出てきたらしい。
他にも近くのガソリンスタンドの兄ちゃんとかが自分を見下ろしていた。
見てないで早く救急車を呼んでくれ!と言いたいが息ができない状態なので当然喋ることもできない。
苦しいのでひたすらもがいていると、スタンドの兄ちゃんが

「あ、痙攣してる。もうアカンな」

と一言。
運転者は同乗者と泣き崩れるし、兄ちゃんは倒れたバイクを起こしに向こうに行ってしまう。
自分はまだ生きているのに、
こんな他人の判断ミスで死ぬのかと思ったのが修羅場。