嫁は大学の同期で、友人グループの中のひとりだった。
嫁はモデルみたいにスラッとした美人で、大学当時は同じ友人グループのAと付き合っていた。
嫁は自由人というかマイペースというか、「好感のある好かれるワガママ娘」って感じ。
誰にでも好かれる性格で明るくて話やすい。
香里奈をキレイ系じゃなくて、もうちょっとかわいくした感じ。
大学を卒業し、就職するとともに嫁とAは別れて、
友人グループも地方に行く奴がいたりと散り散りになったけど、
それでも近い連中だけで遊ぶことはよくあった。
ちなみにAは地方に行ったので滅多に会わなくなった。
ある日友人グループのみんなでお祭りに出かけて、ちょっと遠い奴は終電を逃してしまった。
その日は、まだ電車が残っている程度には近所に住んでいた俺の家にみんな泊まった。
もちろんこの時嫁もうちに泊まった。
まぁ当然、みんないるので何かが起きるわけでもなかった。
翌日仕事もあるし、翌朝始発が出る頃みんな帰っていった。
俺はその日休みだったので昼まで寝てた。
起きて部屋を片付けていると、「ピンポン」とインターホンが鳴った。
訪ねてきたのは、俺がここに引っ越してきたときに不在で挨拶が出来なかった隣人だった。
もう30後半になろうかというおっさんで、ドアを開けるとこう言った。
隣人「実家からメロンが送られてきたんだ。夕張メロン、4玉もだよ!
ひとりじゃこんなに食べられないし、貰ってくれない?」
高価なものだし遠慮しようかと思ったけど、
どうせ腐らせてしまうよりは食べて欲しいと言われ受け取った。
しかし、1玉をひとりで、というのも十分多い。
困った俺はどうしようかと、丁度メールでやり取りをしていた嫁に顛末を話した。
嫁「え、ずるい、私もメロン食べたい。」
俺「こっち来てくれるなら好きなだけ食べていいよ」
嫁「好きなだけ!?本当に!?じゃあ今夜行く!」
俺「いや、お前反対側じゃん」
そう、位置関係的には、
嫁自宅 ― 嫁職場 ー 俺自宅
というようにお互いの家は嫁職場を挟んで反対側。
嫁自宅から俺自宅までは1時間半くらいかかる。
嫁職場からも俺自宅は1時間はかかる位置だった。でも、
嫁「メロンのためなら行く」
俺「ていうか昨日も来て今日も来るんかい」
嫁「メロンメロンメロン」
と嫁が本気だったので来てもらうことにした。
で、来て早々にメロンを切り分けて食べることに。
嫁「あぁ~幸せ~」
とメロンを頬張る嫁にドキッとしながら、
俺「そんなにメロン好きだったの?」
と訊くと
嫁「好きだよ。それに一玉好きに食べていいなんて滅多にない贅沢じゃん!」
とご満悦。そして
嫁「今から自宅帰るの面倒だな……泊めてくれない……?会社に着替えあるし」
俺「いや、お前ひとりでうちに泊まるのはまずいだろ」
嫁「なんで?俺はわたしに何かするつもりなの?」
俺「ワカリマシタナニモシマセン」
嫁「よろしい」
仕事終わってから書き溜め直すからちょっとまって
アワビ
モゲロ。
まな板かもしれん。
まあ、まな板に乗っていいようにされたのは>>800っぽいが。
続き
そういうわけで、嫁はまたまたうちに泊まることになった。
正直悶々としたけど、Aの元カノでもあるし、手は出さなかった。
ところが、この嫁の連泊は、これで終わりとはならないのである。
原因は洗濯物だった。
前の晩、お祭りのとき着ていた服やら下着をいい加減洗濯したいと言い出した嫁。
洗濯機を貸して洗濯させてやったものの、朝になってまだ乾いていなかったのである。
生乾きで持って帰ると臭くなるし、そのうち取りに来るから置いておいてと言われ、
嫁「クンカクンカとかしたら、もう一玉メロン買ってもらうから」
と部屋に干してある洗濯物をそのままに嫁は出勤、俺も出勤となってしまった。
さて、その日の夜。自宅の最寄り駅から自宅までの道を歩いていた。
ふと道沿いにあるファミレスの窓を見ると、窓際の席でニッコニコしてこちらを手招きしている嫁がいた。
まじで「へぁ!?」みたいな声が出た。
嫁「やぁ俺くん。お仕事お疲れ様だねぇ」
俺「もう着替え取りにきたのか。」
嫁「だって俺が家に帰ったらクンカクンカするでしょう」
俺「したとしても、香るのは俺の使ってる洗剤だけどな」
嫁「わたしのエキスが染みこんでるんだからだめだよ……その、下着もあるし」
俺(この娘なに今更恥じらってるの!萌える!)
嫁が言うには、俺の家からの出勤が相当快適だったらしい。
というのも、俺自宅から嫁職場は「下り線」
嫁自宅から嫁職場は「上り線」なので、電車が比較的空いていたため、
朝の通勤ラッシュ帯の電車がそうとう楽だったらしい。
「こっちのほうが快適」と判断した嫁が、
「どうせ着替えを俺家まで取りにいくならもう一泊させてもらおう」
「ついでに会社に置いておく着替え増やしておこう」
という考えに至り数泊できるお泊りセットを持って泊まりにきたということだった。
着替えがあることで外泊の抵抗がなくなり、一人暮らしの寂しさもあった嫁は
そのままズルズルと、なんと1週間も家に泊まりこんで俺の家から出勤していった。
(嫁が食材を買ってきたので負担にはならなかった)
これなんて同棲?と思いながら、俺も嫌じゃなくってついつい許してしまっていた。
だが1週間近く経ち、翌日が祝日という晩に事態は動き出した。
そう、俺が辛抱たまらなくなってしまったのだ。
なんせ、嫁はスタイルがよくて、なかなかかわいい。
毎晩家で別々の布団とはいえ、隣に寝ているのだ。
しかもだ。我が家の風呂というか脱衣所は、カーテンなどの仕切りがない。
もう一度言うぞ。カーテンが無いんだ。
つまり、やろうと思えば嫁が風呂に入っている間、俺は脱ぎたての下着をどうにかできるんだ。
あるいは、着替えている最中に、ちょっとそっちを見れば見えてしまう。
実際には何もしなかったけど、すんごい生杀殳し感を味わって1週間を過ごしたの。
でだ、翌日が祝日ということもあって、嫁はあろうことか酒を買ってきた。
で、ふたりで飲んだ。ほろよいで布団に入った。
そしたら俺はもう息子が暴れだしてしまって寝れないのさ。
そんで布団の中で寝られずにもぞもぞしてたら
嫁「寝れないの?よしよししてあげようか笑?」
とかいうもんだから
俺「アノデスネ、俺も男なんでそろそろしんどい」
嫁「あ///俺も男なんだねぇ///」
と言って俺の布団い入って密着してきた。
俺「嫁、それはヤバイ。今はヤバイって」
嫁「どうヤバイのかなぁ」サスサスサス
俺「はぅ!もう無理」
ということでこの晩結ばれてしまったわけです。
ことが終わってから、
俺「俺も中途半端なことはしたくない。嫁、好きだ。付き合ってくれ」
嫁「俺が紳士なのはこの1週間でよく分かったよ。わたしからもよろしく」
後で訊いたら、嫁はお祭りに行った頃には既に俺が気になっていたらしい。
それでも、「気になるかも」という程度だったので、
メロンの一件が無かったら、社会人で他の出会いもたくさんあるし、
きっとこういう結果にはならなかったと思うと語ってくれた。
なんのことはない、嫁にいいように転がされていただけだったわけだ。
以下はとくに面白いこともないので箇条書き
・尻にしかれるかたちで平和にお付き合い
・3年後、俺が役職をもらうとともに結婚を決める
・両親に挨拶に行くもとくに怒鳴られたり殴られたりすることもなく入籍。
・地元で式と披露宴を挙げる
・妊娠6ヶ月 ← いまココ
今も知りに敷かれているけど、嫁は「うまく手のひらで転がす」タイプ。
だからぜんぜん嫌じゃない。幸せにやっています。
長々と駄文にお付き合い頂きありがとうございました。
お隣さんの実家は夕張なのか・・・
俺の知り合いかもしれないなぁ
メロンのおっさんにはご褒美たんとしたんだろうな?
実はメロンくれたおっさんは、あのあとすぐ引っ越してしまったらしく、一度も再会できていないのです。もしレス見てたらお礼を言いたいw
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